2026.02.05

化粧品の発送代行とは?導入前に読んでおくべき基礎解説

化粧品の物流では「壊れやすい・発送に手間がかかる・在庫管理が必要」など、様々な負担がつきものです。
事業者の中には、物流管理で手間をとられてしまい、本業に専念できない方もいるのではないでしょうか。
そんなときには、化粧品の発送代行が役に立ちます。
しかし化粧品は、丁寧な発送・管理が求められるため、業者選定も慎重におこなう必要があります。
本記事で、導入前に知っておくべき基礎知識を解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

発送代行は単に発送するだけではない

発送代行を利用すると、物流の手間を大きく軽減できます。
単に発送をするだけではなく、商品の「管理・保管・発送」までの一連の業務をおこなうサービスだからです。
業者によって異なりますが、多くの発送代行業者がおこなう具体的な業務は、以下のとおり。

  • 入荷
  • 検品
  • 保管
  • 流通加工
  • ピッキング
  • 梱包
  • 発送
  • 在庫管理

仕入れた化粧品をお客様に届けるまでの管理をすべておこなっているのが、発送代行業者となります。

化粧品の発送代行と一般の発送代行の違い

化粧品の発送代行は、どんな業者でも対応できるものではありません。
化粧品は薬機法の規制対象であり、法律対応や品質維持が求められるからです。
具体的には「温度管理・ロット管理・表示対応」までに対応しなければなりません。
管理が整っていない場合、化粧品の品質劣化が起き、トラブルになる可能性があります。
以下では、化粧品の発送代行を依頼する前に知っておくべきポイントを解説します。

発送代行が扱う「化粧品」とは?

発送代行が扱う「化粧品」が指すものは「コスメ」だけではありません。
化粧品と一口に言っても、様々なものがあります。
以下は参考例です。

  • スキンケア用品…化粧水・乳液・クリーム・洗顔料など
  • メイクアップ用品…ファンデーション・アイシャドー・口紅など
  • ヘアケア・ボディケア用品…シャンプー・リンス・整髪料など
  • 医薬部外品…薬用化粧水・薬用せっけんなど

さらに、セット販売用のグッズなども含まれます。

化粧品の発送代行には許可が必要

化粧品の発送代行業務をおこなうには「化粧品製造業許可」を取得しなければなりません。
さらに、医薬部外品を扱う場合には「医薬部外品製造業許可」の取得が必要です。
これらの許可なく業務をおこなった場合には、薬機法違反となります。
そのため、発送代行業者を選ぶ際には、必ず許可を取得しているかどうか確認しておきましょう。

化粧品の発送代行を依頼するメリット

化粧品の発送代行は「品質管理・コスト削減」効果があります。
なぜなら、以下のメリットがあるからです。

  • 発送作業が安定する
  • 商品企画・開発に専念できる
  • 在庫を保管するスペースが不要になる
  • 物流経費が変動費になりキャッシュフローを改善できる

それぞれの具体的な内容について、以下で解説します。

発送作業が安定する

発送代行業者に依頼すれば、発送によるトラブルがなくなります。
ノウハウをもった業者が責任をもって作業をしてくれるためです。
特に繁忙期の時期に自社で発送までおこなっていると、忙しさから誤発送やミスにつながりやすいです。
発送代行業者であれば、発送に集中して作業してくれるため、ミスを防げます。

商品企画・開発に専念できる

発送代行業者に依頼することで、売上アップも期待できます。
発送作業の手間がなくなり、本業に専念できるためです。
これまで発送作業に割いていた人員を企画や開発にアサインすることで、より新たな商品が生まれる可能性もあります。
さらに、マーケティングや販売業務などにも集中する時間もできるでしょう。
「発送作業に追われて他の業務が回らない」という業者こそ、発送代行業者への依頼がおすすめです。

在庫を保管するスペースが不要になる

自社で抱えていた倉庫にかかっていたコストを削減できます。
発送代行業者が商品を保管してくれるためです。
そのため、これまで使っていた倉庫の賃料を削減できます。
また、倉庫や在庫置き場として使っていた場所を事務所として活用する方法もあります。
いずれにしても、これまでかかっていた在庫維持費がかからなくなります。

物流経費が変動費になりキャッシュフローを改善できる

発送代行業者に依頼することは、経営の面でもメリットになります。
売上に応じた変動費となるため、キャッシュフローの改善になるからです。
自社でおこなう場合、閑散期であっても人件費を含めた一定の物流経費が発生してしまいます。
発送代行業者に依頼することで、時期に合わせてスタッフの数を調整できます。

化粧品発送代行の費用目安

化粧品発送代行の費用は、業者によって様々です。
また、化粧品の種類や数によっても異なります。
そのため、一概にいくらとは言い切れません。
以下では、化粧品発送代行にかかる費用の内訳について解説します。

初期費用

初期費用は、おおよそ5万円程度であることが多いです。
費用に含まれるものは、以下のとおりです。

  • システム設定費
  • 契約事務手数料
  • 初回入庫作業費
    など

初期費用がかからない業者もいますが「初期費用がかからない=優良」というわけではありません。
いずれにしても「初期費用は何にかかる費用なのか?」「初期費用がなぜ必要ないのか?」などを確認しておきましょう。

入庫・検品

入庫・検品費は、文字通り検品と入庫にかかる費用です。
検品では、商品が到着した際に個数を確認したり商品そのものに問題がないかを確認したりします。
入庫は、倉庫に入庫するための作業費用です。
これらの費用は、荷物の梱包方法によっても変動します。

保管費

保管費は、倉庫の商品を保管しておくための費用です。
多くの場合、1坪〇円、1ラック〇円のように設定されており、人件費や光熱費も保管費に含まれます。
また、冷凍・冷蔵などの温度管理が必要な商品の場合は、別途加算されるケースがあります。

ピッキング費

ピッキング費は、以下の業務にかかる費用です。

  • 注文内容に応じた商品のピックアップ
  • 梱包

商品に合わせた梱包資材を選定するため、資材費もかかります。
また、ギフト対応などの特別な作業が発生する場合は、別途オプションとなるケースが一般的です。

発送費

発送費は、荷物を配送先に届けるための費用です。
費用は、以下の要素で変動します。

  • サイズ
  • 重量
  • 距離
  • 出荷個数

多くの場合では、代行業者が運送会社と契約しており、自社発送よりも安く抑えられます。

発送代行に依頼するタイミング

発送代行は、どんな場合にも依頼したほうが良いとは言えません。
自社で発送業務を十分にまかなえる余裕がある場合は、アウトソーシングのほうがかえって費用が高くなることもあります。
以下で発送代行への依頼を検討するタイミングについて解説しますので、参考にしてください。

明らかに発送に時間と手間がかかっている

全体の業務のなかで、発送業務に手間がかかっているのであれば、代行業者への依頼を検討しましょう。
発送業務にばかり手をとられていては、他の業務がおろそかになってしまい、成長が止まってしまいます。
また、発送業務に手間と時間をとられることで、ケアレスミスも起きやすいです。
全体の業務量を改めて見直し、発送代行への依頼を検討してみましょう。

発送コストの負担が大きい

発送コストがかさんでいる場合にも、業者への依頼をおすすめします。
売れ行きが良いほど発送のための人件費がかさみ、今以上に発送コストがかかる可能性があるためです。
改めて売上と発送コストのバランスを見直し、あまりにも負担が大きい場合には、業者への依頼を検討してみましょう。

化粧品の発送代行を安心して依頼するために

化粧品の発送代行を依頼する際には、費用や業者の特徴などをしっかりと確認しておいてください。
業者選定を誤ると、反対にトラブルになる恐れもあります。
特に化粧品の場合は、必要な許可や慎重な管理が求められるので、経験豊富な業者を選びましょう。

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